官能小説・漫画

官能小説「囚われのセールスマン」 1. 窒息地獄のはじまり

4月 11, 2021

<<前のページ  次のページ>> 


1. 窒息地獄のはじまり

1-1. 一通のメール

「け、Kカップ!?」

 そのお客さんからのメールを見て、思わず声が出てしまった。

「課長、これはちょっとムリじゃないですか?」
「うちにはそのサイズはないからねぇ……。キミから断っておいてくれないかい?」

「そうですよね…。承知しました」
「面倒を頼んで悪いねぇ。よろしく頼むよ」

 僕の名前は、福士勝(ふくしまさる)。女性用下着専門の会社で、セールスマンをやっている。
 この仕事に就いて5年、今まで色々なお客さんを見てきたが……今日は、とても珍しいお客さんと話をしなければならないようだ。

貴社の下着が、とても気に入りました。
私に合うサイズのブラジャーを紹介してくれませんか?

名前: しおり
住所: XX区XXマンションXX号室
電話: 090-XXXX-XXXX
バスト: XXXcm(Kカップ)

 企業ではなく個人から、このようなメールが届いたのだ。これまで、うちの会社では個人への販売をすることはなかった。だからこそ、新しい販売ルートは、大事にしていきたいところでもある。
 しかし、世の中うまくはいかないものだ。というのも、その女性のバストは、なんと「Kカップ」。うちの会社はFカップまでのブラしか取り扱っておらず、これではお断りするしかない。

 ただ、相手はこんなメールを送ってくる変わり者だ。難癖をつけてくるクレーマーだったらどうしようか……。僕は、そんな不安を憶えながら受話器を手にした。

「はい、もしも~し!」
「お世話になってます、○○社の福士と申します」
「あ~!こんにちは!お世話になりま~す!」

 相手の声を聴いて、僕はホッと胸をなでおろした。僕の不安は杞憂に終わったようだ。電話口の声はとてもほんわかとしていて、かわいらしい。
 むしろ僕好みの声で、できることならずっと聞いていたいとさえ思えた。しかし、その声を聴いていると、さっきまでの不安とは裏腹に、別の感情がわき上がってきた。

 これで終わりじゃ、もったいない。どんな人なのか、一度会ってみたい。
 そんなことを考えながら、ふとメールを見返すと……。

 よく見たら、家の住所まで書いてあるではないか。そこに行けば、彼女と会えるのだろうか。声も雰囲気も僕好みで、しかもバストは、日本に1%もいないであろう「Kカップ」だ。
 こんな女の子と仲良くなれるチャンスなんて、今を逃したら、おそらく一生来ることはないだろう。

 相手の声を聴きながら、そんなことを考える僕。そして気づいたときには、とんでもないことを口走っていたのだった……。

「本日、こちらで用意した下着をお試しいただこうと思いまして……」
「すご~い!ほんとですか!?」

「おうちまでうかがってもよろしいでしょうか?」

 そこから、話はとんとん拍子に進んだ。今日の夕方に彼女の自宅へお邪魔し、下着を試着してもらうことになった。もちろん、Kカップの彼女にフィットする下着なんて用意はできない。
 適当にごまかして、彼女と仲良くなって、あわよくばその後も……。そんな無謀としかいえないようなプランを、本気で考えていた。

 思い返せば、僕はこの時点で彼女の手口にハマっていたのだ。

 「クレーマーかもしれない」という不安をあおるメール。そのうえで、「悪い人じゃなさそうだ」と油断した瞬間、ここぞとばかりにスキを突いてくる、あのかわいらしい雰囲気。
 しかも、メールには住所まで書いてあり、まさに「来てください」と言っているようなものだ。

 それでも、僕は気づけなかった。彼女の声と雰囲気、そして、Kカップという爆乳――。その魅力にとらわれて、僕は何も考えられないほど、有頂天だった……。

1-2. しおりさんの家へ

 その日は、急用ができたと言って午後に会社を早退することにした。理由はもちろん、Kカップを持つ「お客様」の家へと向かうためだ。
 課長には、「彼女には電話でお断りしておきました」とウソをついた。もし、「よこしまな理由でコッソリお客様の家に行きました」なんてことがバレたら、クビが飛んでしまう。

 とにかくこれで、僕の行方は誰もわからない。午前中に早退したが、実際に会うのは夕方だ。時間には、たっぷり余裕がある。
 髪を整えて、香水もつけて……。などと準備しているうちに、気づけばすぐに出発の時間になっていた。

 彼女の家は、僕の家から電車で10分ほど。駅の近くにある、大きなマンションの一室だった。

「大きな家だなあ……。」

 Kカップという爆乳を持つ彼女は、しおりさんという名前だった。電話で聞いた情報によると、しおりさんは20歳で一人暮らしとのことだ。
 それにしても、こんな大きなマンションに一人で住んでいるとは。ボロアパート住みの僕にとっては、自分がここにいることがすごく場違いに感じてくる。そんな気持ちになりながら、自動ドアの前にある機械に部屋番号を入力する。

 すると、先ほど電話で聞いた声が聞こえてきた。

「はい、しおりです~!福士さんですよね?」
「お世話になります!先ほどご連絡差し上げました、〇〇社の福士です」

「来ていただいてありがとうございます!今ドア開けますね!」

 しおりさんが部屋で操作しているのだろう、エントランスの自動ドアが開かれた。このマンションなら防音もしっかりしていて、多少の物音じゃ他の部屋には聞こえなさそうだ。
 これなら、2人で激しく動きあっても安心だ……などと、すでによこしまなことを考えている僕。

 そんな妄想をしながらエレベータで部屋の前まで行くと、しおりさんが出迎えてくれる。

「きゃー!イケメンだー!今日はよろしくお願いします💛」

 しおりさんは、かなりの美人だった。単純にかわいらしいというだけでなく、色っぽい中にあどけなさが残っていて、その2つがうまく共存しているような、不思議な魅力がある。
 特に、外見が声と雰囲気にすごくマッチしていて、一緒にいるだけで仕事の疲れなど吹き飛んでしまいそうな女性だ。そして……胸がとにかく大きい。

 来てよかった。心から、そう思った。

1-3. とりあえず世間話から

「ここだとなんですから、中にどうぞ💛」
「……あっ、失礼します!」

 あぁ、すごくいい匂いがする……。中に入ると、バニラのような甘い香りがふわっと広がる。幸せな気分になりながら来客用の椅子に座ると、しおりさんはお茶を用意して向かい側に座ってきた。

 これから仕事に戻るわけでもないし、時間はたっぷりとある。

 僕は、世間話から始めることにした。

「大きな家ですね!ここに1人暮らしなんですか?」
「あ、今は一人ですけど、前までお姉ちゃんと住んでたんです」

「お姉ちゃんが2人いるんですけど、今は出稼ぎに行ってるんです~」
「あ、じゃあ昔は3人で住んでたんですね!」

 話を聞くところによると、しおりさんは3姉妹の末っ子とのことだ。姉2人は遠くに出稼ぎに行っており、次に戻ってくるのは半年後らしい。
 現在は、しおりさんだけがこのマンションに残って、家の管理をしているというわけだ。そして、特筆すべきは姉2人のバストで、しおりさんよりも大きいのだとか。「私が一番小さいんです……」と、少し残念そうな彼女。

 それにしても、Kカップよりも巨乳な女性が2人もいるとは。どんな女性なのか、会ってみたいところだ……。とはいえ、今はしおりさんとの距離を縮めていくのが先決だ。

「それにしても、ここに1人暮らしなんてびっくりしましたよ。大きなペットでも飼ってるのかと思いました」
「ふふっ! ペット……? そうですね、あははは……っ!」

「…………?」

 何か、僕はおかしなことでも言ってしまっただろうか。軽い冗談のつもりだったのだが、しおりさんにはとても面白かったらしい。
 少しだけ疑問に思ったものの、かわいらしく笑いをこらえるしおりさんの姿を見ていると、そんな違和感はすぐに忘れてしまうのだった。

 こうして、会話すること十数分。
 そろそろ頃合いだろうか。

「では、そろそろ本題に入りたいのですが…」
「わかりました!それじゃリビングでお話ししましょ!」

 さあ……いよいよ、しおりさんのブラジャー試着会の始まりだ。

<<前のページ  次のページ>> 


-官能小説・漫画

© 2026 ぽちゃPRESS Powered by AFFINGER5